2013年6月15日土曜日

RODEO(ロデオ)


なぜ、跳ねる?

ロデオ側は「牛や馬はもともと跳ねる性質をもっている」と言いますが、安全な状態の動物が跳ねることはありません。
動物を興奮状態にして、跳ねる性質をもつ動物を「跳ねさせてる」が正しい見解です。

●競技場が認めている行為
馬や牛の腰や横腹にストラップを巻く。

馬たちは、腹をきつく縛り上げられるので、なんとか外そうと跳ね回る。(私たちも腹をきつく縛られると、ソレを外そうともがくし、息すらできない恐怖を感じるだろう。自分に試してみると恐怖がわかる)

しかし、もっと跳ねさせるためゲートを開ける瞬間に、動物たちの
肛門に針を刺す、顔にスタンガンを撃つ、顔を鞭で何度も叩くなどをする。
動物が跳ねれば跳ねるほど「観客が喜ぶ」「高得点をとれる」からです。

【参考動画】

競技種目 

派手なラフストック競技が有名。タイムイベントは、逃げる動物を傷つける競技。


●ラフストック8秒以上乗り切ると合格。乗り方、馬(牛)の暴れっぷりを採点

ブル・ライディング  → 暴れている牡牛に乗る競技。

ブル・ベアバック・ブロンコ・ライディング  → 鞍をしていない暴れ馬に乗る競技。
サドル・ブロンコ・ライディング  → 鞍をしている暴れ馬に乗る競技。

●タイムイベント (逃げるまどう動物を、完全に捕まえるまでの時間を競う)



スティアー・レスリング (Steer Wrestling)
走っている馬の上から逃げる牛に飛びつき頭をひねって牛を地面に倒す時間を競う。
チーム・ローピング (Team Roping)
2人のカウボーイが馬に乗りながら、逃げる子牛の頭と後ろ脚にロープをかける時間を競う。
タイダウン・ローピング (Tie-Down Roping)
逃げる子牛の頭に馬の上からロープを投げてひっかけ、馬から下りた後に その子牛の四肢を縛り上げる時間を競う。
スティアー・ローピング (Steer Roping)
逃げる牛に馬の上からロープを投げ、牛の頭にひっかける時間を競う。
バレル・レーシング (Barrel Racing) 女性専用種目
場内に三角状に配置された3つの樽をポイントととし、それを馬で走り抜ける時間を競う。



【参考動画】


問題点 

動物の権利および動物福祉の組織は、動物を傷つけ苦しめているとしてロデオを非難している。アメリカ政府の食肉検査官を30年間務めた獣医師のDr. C.G. Haberは、ロデオから食肉として廃棄された動物の様子を次のように述べた。

“傷ついた範囲があまりに広く、皮膚がはがれずに残っているのは頭、首、脚、腹だけだった。肋骨が6 - 8本折れた動物を見たことがある。肺が破裂したものもあった。はがれた皮膚の下に2 - 3ガロンもの血液が溜まっているものも見た。”

有名なロデオ

カナダ、アルバータ州カルガリー・アメリカ合衆国、テキサス州ヒューストン及びメスキート

ロデオは乗っている人にも危険な競技で、実際、競技者も「怖い」と言います。乗れば乗るほど、恐怖だそうです。なぜなら、落ちた後も顔を踏まれ、骨を折ったりなど、酷い状態を経験するからです。
そういった危険をおかしてまで、競技する理由→賞金

賞金額

小規模のロデオで優勝賞金が1000ドルくらい。(約10万円)
PRCAのロデオで最も賞金額の高いものは50,000ドル。(約500万円) 
カナダのカルガリーで開催される『カルガリー・スタンピード』の優勝賞金は、100,000ドル。(約一千万円)

PBRのメジャー・リーグ、B.F.T.S.で毎回の大会ごとに支払われる優勝賞金は、20,000ドル以上。(約200万円)

補足

ロデオの競技で「捕まえられる子牛たち」が、走りたくないと出場を拒否することがあります(転げて立とうとしません。無理やり立たせても必死で歩かないように努力します)が、
ロデオにかかわる方たちは、動物の愛で方が違うので、
子牛を蹴ったり、踏んづけたり、しながら、会場へ引き立たせます。お客はソレをみて、拍手します。このような環境に加え、ロデオは文化競技というカウボーイの高いプライドがあるため、なかなか「動物愛護」が入りにくい競技です。

何をすればよい?


日本のテレビや雑誌などで「ロデオ」を楽しむ「競技」として、紹介されることがありますが、それを見た時は、必ず媒体などに電話したり、メールする、手紙を書くなどして、ロデオの残酷さを訴えていくことは、海を渡っているとはいえ、関係ないことはなく、大事なことです。
見て見ぬフリがいちばんよくない行為です。